エリザベス女王の国葬が9月19日11時(現地時間)より、ロンドンのウェストミンスター寺院にて執り行われた。当日は、棺が安置されていたウェストミンスターホールからウェストミンスター寺院に移され、チャールズ国王やアン王女、ウィリアム皇太子らが葬列を行った。棺の上には、大英帝国王冠と宝玉、勺杖とともに、バラやギンバイカの弔花が置かれた。
チャールズ国王のサステナブルなものをという希望に沿った花輪には、切り花用に育成されたものではなく、バッキンガム宮殿や国王の皇太子時代の公邸クラレンス・ハウス、ハイグローヴ・ハウスで育てられた花々が使用されている。
愛の強さのシンボルとしてイングリッシュオークなど、使用された花や葉にはそれぞれ意味があり、特にギンバイカの葉は、昨年4月に亡くなったフィリップ王配へのオマージュとなっている。1947年の結婚式でのウエディングブーケに入っていた枝をもとに、大事に育てた株からとったものを用いたそうだ。
また、弔花には母であり、70年もの長きにわたって君主の務めを果たしたエリザべス女王に向け、チャールズ国王が「その美しく、献身的な思い出に」と記した手書きのカードが添えられた。
Text: Tae Terai
Read More