例えば、タイ向けには、日本円をUSD(アメリカ・ドル)換算した金額が、日本の都市銀行経由で送金されます。
日本国の国庫(厚生労働省)→ 三菱東京UFJ銀行経由→ 海外送金 → タイ国内の銀行口座へ
(注)向け先によっては、三井住友銀行経由で送金。
年金は年6回(2か月に1回)、偶数月の15日に送金されます。毎回、為替レート変動の影響を受けます。
日本円の金額は同じでも、円高になればUSDの金額は増え、円安になればUSDの金額は減少します。つまり、2か月に1回の送金額は、毎回変動します。
例示しますと、
年金の年額120万円、1回当りの送金額20万円の場合
ケースA:年金を日本国内の銀行で受け取り
毎回20万円が送金されます。
ケースB:年金をタイ国内の銀行で受け取り
1ドル=100円で計算すると
200,000円÷100円=2,000ドル(USD)
2,000ドルが送金されます。
為替レートが1ドル95円、1ドル110円などに変動すれば、送金額が変動します。
1ドル95円の場合:200,000円÷95円=2,105ドル(USD)
1ドル110円の場合:200,000円÷110円=1,818ドル(USD)
このように、為替レート変動(円高、円安)による影響を受けます。
なお、年金が日本から海外向けに送金されるときの「日本国内の海外送金手数料」は、国(日本国)が負担します。年金から日本国内の海外送金手数料が「引き去り」されることはありません。